あさひなぐ

 「あさひなぐ」は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の、こざき亜衣原作による人気コミック。2011年の連載開始から徐々に人気を高めていき、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」9位選出をはじめ、第60回小学館漫画賞一般向け部門を受賞するなど、今日まで高い評価を得ている。
 日本古来の武道ながらも、なかなか縁遠い“なぎなた”を題材とした本作は、キャラクターたちのコミカルなやりとりをベースに、部活動を通して出会った仲間やライバルたちとの手に汗握る対決シーンはもちろん、登場する幾人もの少女たちの、10代ならではの心の葛藤と成長が繊細かつ鮮やかに描かれている。
 運動音痴でどこかドンくさい主人公・東島旭がなぎなた部に入部し、眩しいほどのひたむきさで“なぎなた”と“仲間”と向き合っていく姿は、多くの読者に感銘を与え、同世代の学生にはもちろんのこと、若い頃にこういう経験をしたかったと振り返る大人たちの胸にも響く、爽やかな青春&成長ストーリーである。
 コミックは2017年9月現在、24集まで刊行。今回の映画版では1年生の旭がなぎなた部に入部し、秋の新人戦での“まさか”の出来事、そこから旭や真春が自身の苦悩からどう這い上がっていくかが描かれているが、原作ではその後、2年生になった旭が初めて後輩を迎え、心身ともに成長していく姿が描かれていく。また、ライバル・一堂寧々との因縁の直接対決や、新たなライバルの登場など、現在も目が離せない展開を繰り広げている。

こざき 亜衣
出版社:小学館
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 『仲間であり、同時にライバルでもある。』という部活動における武道の性質は、なんだかアイドルに似ているなと漫画を描きながら常々思っていました。
 それがこんな風に形になる日が来るとは……夢には思ってもまさか実現するとは思いませんでした。
 乃木坂46というグループの持つ凜とした透明な空気感、可愛らしさだけではない個々の意志の強さのようなものがきっとこの作品に特別な命を吹き込んでくれるものと思います。
 普段から厳しい世界に身を置く彼女達だからこそ表現できる『あさひなぐ』を、原作者としてとても楽しみにしています。

 1982年、千葉県生まれ。ルポ漫画などを手がけながら装画やCDジャケット等のイラストレーターとして活躍後、 2007年『さよならジル様』で第51回ちばてつや賞一般部門 大賞を受賞、「週刊モーニング」(講談社)にて漫画家デビュー。2011年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で『あさひなぐ』を連載開始。
 初の本格連載にして、長期人気作となる。2015年、本作で第60回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。愛猫の名前はこまんじとズンズク。